【アメリカでの生活費はいくら?】在住者の1ヶ月の生活費をまるごと公開




アメリカに移住後、日本にいる友人から、「そっちは1ヶ月どのくらいの生活費がかかるの?」「アメリカは物価が高いから大変そう」と聞かれることがあります。


たしかにアメリカの大都市(ニューヨーク・サンフランシスコ・ロサンゼルス等)は日本に比べて、物価は約1.5倍〜2.5倍です。


例えばラーメン1杯+半チャーハンセットで税込 $20.00 USD (2,100円)程し、さらにチップを平均15%ほど払うと合計$2,400円 程になります。


アメリカに来て、特に日本は「食費が安い」と実感しました。


今でもワンコイン・500円ランチなど提供しているお店も多いですが、アメリカではその価格は考えられません。


この先将来、国際結婚でアメリカに渡米する予定の人、駐在員としてアメリカに住む予定の人などは、実際に必要な最低限の「1ヶ月の生活費」を気にされているかと思います。


そこでこの記事では、アメリカ・ロサンゼルス在住者のリアルな家賃や、食費などを含めた1ヶ月の生活費を公開します。


筆者の知人である、生活環境が異なるKさん夫婦Yさん家族の2家庭のデータから解説します。



【海外生活の実態】アメリカ在住者の1ヶ月の生活費をまるごと公開




日本で生活するのと同じように、1ヶ月の生活費には、家賃(リースもしくは住宅ローン)、電気やガスなどの光熱費、食費、車の保険などが含まれます。


まずは、Kさん夫婦の生活費をカテゴリー別に表にしてみました。


Kさん夫婦のプロファイル:

  • 夫婦共働き(会社員)
  • アパート暮らし
  • 家は立地・治安ともに良い場所
  • 間取りは2 Bedroom + 1Bath



家賃や光熱費などの「固定経費1」や、食費・生活雑費などの「固定経費2」を合わせると、1ヶ月の出費は約50万円近くなります。


食事は週5程は自炊し、週2程が外食。


そしてKさん夫婦の場合、健康保険(Medical)や眼科(Vision)、歯科(Dental)などの福利厚生は全額会社が負担をしているため、この部分の出費はゼロ。


通常、個人が自分で月々の健康保険料を払うと、年齢や、加入する保険会社の補償プランによりますが、1人の場合1ヶ月で、全米平均 $456 USD、家族加入で平均$1,152 USD 前後します。


ここ最近毎年のように保険料が上がっており、保険会社をより安いプランを提供している会社へ切り替える企業・家庭が多いです。


また、当然ですが年齢が高くなるにしたがい、保険料は上がります。


例えば年齢60歳で有れば平均$700 USD前後を必要としています。


眼科や歯科は比較的安価で、1ヶ月平均で眼科が$20 USD前後、歯科が$20〜80 USD前後の保険料です。


保険料は会社によって、会社が100%負担してくれる場合もあれば、本人100%・配偶者50%負担など、割合が定められているので、事前に確認をすると良いと思います。


お分かりいただける通り、この健康保険部分が自己負担だと、大きな出費部分となります。





つづいて、Yさん家族の生活費を表にしてみました。


Yさん家族のプロファイル:

  • 夫:会社員、妻:専業主婦、子供1人
  • アパート暮らし
  • 家は少し郊外
  • 間取りは1Bedroom+1Bath



Yさん家族の1ヶ月の生活費の合計は、Kさん夫婦に比べて約10万円程安いのが分かります。


Yさん家族は、出費の大部分をしめる家賃代が、Kさん夫婦よりも$800 USD近く安いですが、通勤や移動に少し不便な郊外に住んでいます。


もし子供が大きくなり2Bedroomのアパートが必要になると、おそらく家賃はKさん夫婦の値段と同じくらいになるかもしれません。


子供がいるので、子供に必要な生活用品やおもちゃ、アウトドア遊具など少し出費が発生します。


Yさんの旦那さんの会社は、本人分は会社が100%負担、一部妻と子供の保険料を負担するシステムとなっています。



【忘れてはいけない】その他に考えられる出費



1ヶ月の生活費は、いかがでしたか?


おそらく読者の方の大半は、日本と比べて生活費の高さに驚かれたかと思います。


気づいた方もいると思いますが、先ほどの表には、下のような出費は含まれていません。

  • 住宅ローン(持ち家の場合)
  • 車のローン・リース
  • 週末などのお出かけ・旅行代
  • ペットに関わる出費
  • ベビーシッター代や、お手伝いさん代
  • パーキング代
  • ケガや病気をした時の治療代
  • ゴルフや会食などの交際費


【住宅ローン・家賃】


住宅ローンやアパートなどの月々の支払いは、もちろんアメリカのどの州(都市・地方)に住んでいるかで大きく変わってきます。


例えば、同じ間取り・築年数の一戸建てでも、ロサンゼルス市内で2億円するのに対し、テキサス市内では5千万円で売られているといった差です。


アパートの家賃が、ロサンゼルス市内で18万円するのに対し、テキサス市内では5万円で契約できるといった差です。


【車のローン・リース】


アメリカは車社会です。


ニューヨークのマンハッタンなど、地下鉄や公共機関が発展している一部をのぞき、ロサンゼルスやサンフランシスコなどの大都市でも、移動に車は必須アイテムです。


夫が車で仕事に行っている間、妻がスーパーへ買い物に行くだけにしても、子供を学校へ送り迎えするにしても、家庭内で2台は必要になってきます。


駐在員など、勤務先の会社で車を負担してくれるところもありますが、妻の車は自費であったりと、大きな出費が発生する可能性が高いです。

【ベビーシッター代・お手伝いさん代】



アメリカは、夫婦共働きの文化が浸透しており、それは経済的な理由が大きく関係しています。(女性のキャリア思考が高いのも理由ですが)


女性の人生の中で、出産・育児は自分のキャリアを考える節目になり、日本では出産にともない長期育児休暇をとったり、一度退職をしてから子供が大きくなって、社会復帰する女性が多いのが現状です。


それに対し、アメリカでは、出産前後の育休を5週間程で済ませ、仕事へ復帰する新米ママさんが半数以上いるとの調査結果があります。


※もちろん、高収入で裕福な家庭などはその限りではありません。


よって、夫婦で家を空ける分、ベビーシッターやお手伝いを雇う家庭も多く見られます。


ロサンゼルスの平均では、お手伝いを雇う場合、1時間あたり$15〜$35ドルを支払います。



まとめ



いかがでしたか?州や市内・郊外など、住むエリアで大差がありますが、最低限必要な生活費を分かっていただけたでしょうか。


住宅ローンやアパートの家賃、車のローン、健康保険などは、職場の福利厚生や生活環境によって人それぞれな部分があります。


夫婦共働きのダブル収入であれば、貯金ができる金額は高くなり、将来への蓄えも可能です。


1ヶ月の[予定の収入額] [予定の支出額] を比べてみて、どのくらいの家賃なら毎月無理なく払えるか、車をもう1台購入する余裕があるか、など事前に検討してみると良いですね。


この記事が、将来アメリカで生活される方にとって、有益な情報になればうれしいです。


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